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防災分野プロジェクト

カミギン島防災復旧計画基本設計調査
土石流災害防止のための砂防ダム
プロジェクト名 カミギン島防災復旧計画基本設計調査
地域 フィリピン
時期 2008年07月〜2011年07月
分野 防災
カミギン島はフィリピン南部ミンダナオ島の北約70kmに位置する、人口約8.1万人(本事業計画時)の火山島です。2001年11月、台風ナナンによって土石流が発生し、カミギン島では死者・行方不明者が250人に上りました。また水道・道路などのインフラのほか、家屋、水田などの被害は広範囲にわたり、被害総額は約5億円となりました。 この災害後、公共事業道路省(DPWH)地域担当事務所およびカミギン州政府は、JICAに対して技術協力を要請し、2003年には「カミギン島防災復興基礎調査(在外基礎調査)」、2004年には「非施設的対策のための防災基礎調査(在外基礎調査2)」が実施されました。2003年に実施された在外基礎調査では、カミギン島内の主要河川についてハザードマップが作成され、構造物対策(ハード面での対策)に併せて非構造物対策(ソフト面での対策)を実施するよう提言がなされました。 この提言を受けて、2004年の在外基礎調査では、危険地域の線引き、雨量計の設置と観測の指導、警報基準の設定、防災マニュアルの作成、防災訓練の実施が行われました。 しかしながら、2001年の災害時に特に大きな被害を受けたフバンゴン川およびポント ド川の流域では、特に防災のためのハード面での対策は実施されておらず、また、被災したフバンゴン橋は損傷したままの状態で修復されていなかったことから、同様の被害が発生する危険性がありました。 そのため、フィリピン政府は2006年に日本政府に対して無償資金協力を要請し、砂防ダム2基の建設およびフバンゴン村の修復を行う本事業が実施されました。この事業により、河川流域における土石流災害の防止と渡河交通アクセスの改善を図り、住民生活水準の維持向上および持続的な経済成長に寄与しました。 弊社では、本事業に基本設計から構造物建設の施工監理まで携わり、本地域の更なる土砂災害リスクの劇的なリスク低減に貢献しました。