プロジェクト

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下水道・排水分野プロジェクト

プノンペン都下水・排水改善プロジェクト
湖に流入する汚水
  • 市内を流れる水路
  • 市内の洪水の様子
プロジェクト名 プノンペン都下水・排水改善プロジェクト
地域 カンボジア
時期 2014年08月〜2016年12月
分野 下水道・排水
カンボジア国の首都プノンペン都は、行政面積の拡大に加え、都市化の進展や人口増加に伴い、1998年に約100万人であった人口は、2010年末現在で150万人まで急増しました。 プノンペン都は、地形的特徴から毎年洪水リスクに晒されており、河川氾濫による洪水に対しては、市街地周囲の輪中堤防により、また、市街地に降った雨による内水氾濫に対しては、都市排水施設(排水路・排水管・ポンプ等)により、守られてきました。しかしながら、1960年代に建設された都市排水施設の老朽化による機能不全や排水能力不足により、雨季の集中豪雨による浸水被害が頻発しています。 JICAは、「プノンペン市都市排水・洪水対策計画策定調査(1999年)」において、都市排水・洪水対策マスタープランを策定し、喫緊の課題であった市街地における浸水対策を無償資金協力事業「プノンペン市洪水防御・排水改善計画(フェーズ1〜3)」により実施してきました。しかしながら、1999年の計画策定時から、人口増加や市街地の拡大が進行し、土地利用の状況等が大きく変化したことから、計画の見直しが求められていました。 実際、近年の人口増加に伴い、周辺水域へ流入する未処理汚水による汚濁負荷が増大し、水環境が悪化しています。プノンペン都内では、セプティックタンクからの上澄水および衛生施設を経由しない未処理雑排水は、周辺河川や湖などに放流され、プノンペン都南部に位置する湖・湿地等で自然浄化能力により、ある程度浄化されてきました。しかし、近年の急速な都市化により、汚水量の増加に加え、宅地造成および工場建設等による湿地の埋め立てにより、自然浄化能力が著しく減少しています。 このような背景により、カンボジア国政府は、JICAの支援により、新たなマスタープラン策定を目的とした「プノンペン都下水・排水改善プロジェクト」を開始しました。本業務は、プノンペン都の汚水対策・雨水排水改善マスタープランを策定し、優先プロジェクトを選定するとともに、その過程を通じ、プノンペン都職員の計画策定能力強化を行うことを目的として実施しています。