道路・橋梁・交通分野プロジェクト

ランビンガン橋完成予想図
プロジェクト名 | マニラ首都圏主要橋梁耐震補強事業 |
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地域 | フィリピン |
時期 | 2017年08月~2019年08月 |
分野 | 道路・橋梁・交通 |
フィリピンは東南アジアにおいて最も自然災害の多い国のひとつです。環太平洋火山帯に位置するという地理的特性により、日本と同様に大規模地震の被害が多く発生します。フィリピン中期開発計画(2011~2016年)では、事業の計画・設計段階から災害リスク低滅策を織り込むことにより、より強靭なインフラを整備することが主要課題とされています。このため、道路・橋梁については、新規建設よりも既存道路・橋梁の改善・修復が優先課題として掲げられています。
当社が実施した開発計画調査型技術協力「大規模地震被害緩和のための橋梁改善調査プロジェクト」(2012~2013年)では、主要幹線道路上の複数の大規模橋梁が、耐震要求性能を充足していないため、大規模地震時の被災可能性が高く、特に、マニラ首都圏幹線道路上の橋梁の耐震機能を含む減災対策が喫緊の課題であると指摘されています。
本事業では、事業目的、概要、事業費、事業実施体制、運営・維持管理体制、環境および社会面の配慮等、我が国有償資金協力事業(円借款)として実施するための審査に必要な調査を行ったうえで、円借款事業として、橋梁架け替え事業を実施しています。
本事業は、マニラ首都圏内の幹線道路上の2橋梁(ガダルペ橋、ランビンガン橋)について、耐震性向上のための架替等を実施し、マニラ首都圏内の交通・運輸ネットワークの強靭性・輸送機能の強化を図り、もって災害に強い安定的な経済活動の確保に寄与することを目的としています。
当社は、本円借款事業における概略設計、詳細設計、入札関連業務を実施しました。